人物の名前は調べてから選ぶ
- PK
- 11 janv. 2020
- 3 min de lecture
脚本を書いたら、人物を立て、その名前を付ける。もちろん好きな名前を使いたいが、好きな名前だけでこの主人公に相応しくて、似合うとは限らない。どうやって分かるの?それは勘である。しかし、勘でもない。
日本語の素晴らしいところの一つは漢字である。何で素晴らしいかと言っているのは漢字が一文字だけでいろんな意味を持ち、イメージも持っている。外国人で、ローマ字の母国語の私は絵に見える。漢字の歴史を感じる。
親が子供に名をつけるとき、「はるか」なら色んな可能性があるので、好きな漢字、もしくは運のいい漢字、成功の意味の漢字など選べることが出来る。大切な子供に適当な名前にしたくないでしょう。一生の名前とアイデンティティになるから。もし、あなたの両親が別の名前を選んでいたら、今までどんな人生を生きていたんだろう?性格や人生の流れなど変わっていたかもしれない。
シナリオを書くときに、必ず主人公、そして大事なキャラクターにも漢字を調べてから、名前を付ける。私の子供のように。でも、親と違って、性格に合う名前を調べて選ぶ。人物がもう存在しているからである。主人公が人間関係が苦手で、空気が読めなくて、他人と関わらないようにし、そういう距離を必ず守る性格であったら、多分「氷」「冷」「寒」が含む漢字を使う。
そういう風に漢字と相応しい名前を調べたら、時間が結構かかる。時間がかかるからこそ、人物について深く考えれる。人物はもう存在していても、未完成なので、名前を調べて主人公などの性格、構成をもっと磨いて書ける。
フランス語だと漢字がなく、そんなに深い意味を持つ名前はあまりない。歴史で有名な名前ぐらい。「ナポレオン」とか「マリー・アントワネット」のような名前。あるいは、有名な作品の人物の名前を使って、キャラクターに個性をつけることが出来る。例えば「ロミオ」や「ジュリエット」。後は民族が分かる名前を選ぶ。例えば、外国や移民っぽい名前など。
人物の名前を作る時は漢字の意味や名前のある歴史を調べるだけではなく、響きも考えて選ぶ。そこにも人物の構成が出来る。響きで何か思いつくこと、リズムを感じること、響きで笑えること。例えば有名な俳優がペンネームでリリー・フランキーや樹木希林など響きのいい、覚えやすい名前である。
漢字の意味、有名な人物の名前(実際存在したか、している人や作品の人物)、響きや遊びの言葉で色んな工夫を使って名前を作ると、人物を深く考えて、頭に付くことになる。さらにそんな工夫で名前を作ったら、少しでもキャラクターのストーリを語ることが出来る。もちろん、それだけで人物を立てるわけではないが、その人物のイメージが想像しやすくなる。想像しやすくなるからこそ、描きやすくなる。
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